新・駅長日誌Ⅱ

…そんな感じで前の会社の先輩と訪れた2000年の直江津駅ですが、
ココから北越急行の乗り鉄を始めますクラ駅長です。



この蕎麦屋は店名が変わってますが今でもありますね。…当時は
何故か、入口を狭くしてまでコーヒーの自販機が置かれています。

…それで思い出したんですが、２人で駅に着いたのが8:20ぐらいで、
乗車予定の列車まで約１時間あります。先輩は朝イチにコーヒーを
飲まないと体が動かない人なので、喫茶店にでも入ったんでしょう。

直江津から北越急行へ入る列車も２つ先の犀潟まで信越本線を走る
ので、青森・新潟方面と同じ時刻表に書かれてますが、今から思えば
豪華な内容です。

昼行が「白鳥」「雷鳥」「はくたか」「北越」「みのり」、夜行が「日本海」
「トワイライト」「北陸」「能登」「きたぐに」。…いい時代だったんですね。



まず我々が乗るのは9:20発の越後湯沢行き普通列車です。本来の
目的は681系の「はくたか号」ですが、特急は前面の展望が効かない
ので先に普通列車で六日町まで往復する事にしたんです。

当時の「電車でGo！２」でも普通列車が六日町まで、特急「はくたか」
が越後湯沢まででしたから。普通列車は今も昔もHK100型です。

…このシーンは、私が先に歩きながら先輩の方を振り返って「ほら、
アレですよ！」と子供のように車両を指差してたのを何故か鮮明に
覚えています。



信越本線の犀潟を過ぎると北越急行に入り、線路が右に反れて高架
を上りつつ大きくカーブして行きますよね。…ゲーム中でも印象的な
シーンだったので先輩は「うわー、ゲームと同じだ！」と大喜び。

実際は「ゲームが本物と同じ」なのですが、細かい事はイイでしょう。
私は朝食に駅弁を頂いております。…微かにですが箸袋に「ホテル
ハイマート」のロゴが確認出来ますな。

「謙信弁当」と言う幕の内弁当のようですが、調べてみると2012年頃
まで存在が確認出来たものの、現在は終売になってるようです。



 …それにしても北越急行（ほくほく線）と言う路線は、既存の一般的
な鉄道とはかけ離れたコンセプトで建設された路線だし、時期的に
鉄道趣味から離れてた事もあって、ゲームの時点から一々斬新です。

風景は日本の田園地帯なのに延々と続く単線のスラブ軌道って初見
だし、ゲーム中ではトンネルの内壁の描写にＳＦめいた所があったり。
「高速進行」ってな青が２つ出る信号なんて初めて見ましたわな。

実際に現地へ行って全てが実在してる事を確認して、ようやく安心
出来たような気がします。

途中のまつだいでＪＲ西日本の485系と交換しました。
…当時はまだ485系も当たり前に走っており、特急「はくたか」は各社
の各型式が入り乱れる賑やかな状態でした。

一方を通過線と決めた線形なので、左側通行の原則から外れてます。



飯山線との交差点となる十日町では、塗装の違うHK100型と交換。

特急が行き交う意外と密なダイヤの中、普通列車は自身も急加速
しつつ、次の駅では急減速して待避線に逃げ込む必要があるから、
無駄に高性能だと聞いた事があります。

…20年以上使ってる所をみると、やはり製造費も高かったのかしら？
新しい発見の連続となった北越急行の旅は、まだまだ続きます。

※→次回に続く

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