新・駅長日誌Ⅱ

さて新たな報告です。例によって駅ノートなんですが、前回の訪問から
概ね１年程度経つエリアとして、今回は芸備線の新見～備後落合辺り
を選んでみましたクラ駅長です。

…静岡県の岳南電車とか岐阜県で高山本線の奥地とか、他にも色々
あると言えばあるんですが、やはり同程度の距離でも西日本エリアの
方が馴染みが深く行きやすいもんで、自然と多くなってしまいます。

同区間は割と近い範囲に４箇所の
設置駅が固まってますが、やはり
日に３往復と言う超閑散区間なのと、
沿線に適当な宿泊施設が少ない
のが難点でしょう。

ダイヤの方は車で行けば問題ナイ
として、問題は宿ですね。ネットで
予約が出来てWi-Fiが使える条件で
探すと、同線では新見～備後庄原
ぐらいがほぼ皆無なのですよ。

辛うじて備後落合の近くに民宿が１軒あったので、今回はココを軸に
して２泊３日で回る事にしましょう。


…そんな感じで奈良を早朝に出発した
ワケですが、また大雨ですか。この区間
は前回も前日の大雨が祟って運休してた
のを覚えてるんですが、つくづく運が悪い
ですね。

「代行バス輸送」とは書いてあるものの、
国道から大きく外れる布原や内名まで
カバー出来るとは思えないんですが。

事実、大阪府～兵庫県ではカナリキツい
降り方だったので、軽トラックで走るには
恐いぐらいの道中でした。



しかし岡山県に入るとウソのような晴れ方になってました。天気と言う
物は概ね、西から東へ移動して行きますから、背の高い雨雲を伴った
低気圧と見事にすれ違ったと言う感じでしょうか？

念のため新見駅に寄り道してみましょう。目的地はまだまだ先ですが
新見駅は高速のインターからソレほど遠くないし、ココがみどりの窓口
がある駅では最寄りになるのです。

…待合室にある運行案内のモニターでも、やはり芸備線は運休してる
ようです。繰り返しになりますが列車で来てたら大変な所でした。



窓口で「止まってるのは分かってますが」と前置きして備後落合まで
寄付代わりの乗車券を購入しました。もしかしたら「ホントに乗るぞ、
代行バスはドコだ？」とか言う客の方が面倒かも知れません。

帰りが楽なように考えると遠い順に片付ける方がイイので、まずは
今回の最遠地点になる備後落合駅をカーナビで検索してみましょう。
…約50kmですか。イビツなルートなのは山を迂回するからでしょう。



そんな感じで中国道に戻り、東城インターで降りて芸備線に沿った
国道314号線を備後落合方面に向かいます。

途中の線路と平行した区間で、復旧直後の線路状態を確認してると
思われる試運転列車を見掛けました。…お馴染みのキハ120ですが、
時速30km程度で駅には止まらず走り続けてるようです。

そして私も初日から設置駅を回ってるワケですが、今回泊まった宿
から先に紹介しておきましょう。

備後落合から木次線方向へ数キロ走った所にある比婆山温泉と言う
一軒宿の民宿でしたが、とにかく楽天トラベルでネット予約が出来て
Wi-Fiが使えると言う条件のみが合致した所です。

…ホントに昭和の山男が泊まったような何もナイ民宿です。でも新見
や庄原まで戻るより遥かに効率がいいので。



部屋には鍵すらありませんが、当日は謎のウイルスによる緊急事態
宣言が広島県下にも及んでおり、客は私１人だけしか居ません。
…こんな山奥で１人で無人駅を回って何の影響があると言うのか？

Wi-Fiはあるもののアンテナが１階にしかナイので電波も悪い。しかし
コレは５ｍの延長ケーブルでカバー出来ました。

そしてソレらを補って余りあるのが豪華な食事です。…付近に飲食店
もコンビニもない所なので、ココでしっかり食って昼は抜き。と言うのが
デフォになりました。あと静かなのでよく眠れる環境です。

と言う事で、意外と快適だった比婆山温泉を拠点にして、今回描いた
芸備線の４駅の駅ノート（各２巡目）を紹介して行く事にしましょう。

※→次回に続く

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