新・駅長日誌Ⅱ

さて新たな報告です。世間一般のお盆休み期間に相当する８月中旬
は遠出を控えてたので些か間が空いた気がするんですが、そろそろ
活動を再開しましょう。

…ぁ、私の場合は特に感染症対策とか関係なく「こんな御時勢でも
混むかも知れない」と言う普段通りの理由です。混雑や渋滞が何より
嫌いですので。ホテルも無駄に高いしな。

また暫く間が空いてる中部地方の駅ノートの幾つかを回る事にしたん
ですが、今回は先ず名鉄廃線区間の渡刈と西中金からの予定です。

何れも後発で設置又は発見された駅なので、数合わせのためです。
…そして渡刈駅跡に近い豊田市内にある変わった保存車両の情報
が入ってきましたので、併せて見に行く事にしましたクラ駅長です。



左の画像はGoogleのストリートビューですが、建設会社の敷地内と
思われる所に変わった車両が置かれてるのが写っています。

コレは愛知県小牧市内に僅か16年間だけ存在したピーチライナー
桃花台新交通の車両だそうです。いわゆる新交通システムですね。

画像ではカナリ色褪せて見えますがコレが最近、塗装を直してキレイ
になったそうな、個人所有の車両ですが自由に見学出来るらしい。

位置関係としては右の感じ、渡刈駅跡から直線距離で10km弱の所に
あるようです。西の方向だからコレを先に見て渡刈へ向かいましょう。



場所は豊田市の郊外ですが、服部工務店と言う建設会社のようです。
ネットで検索すれば住所や電話番号は簡単に出てくるから、そのまま
カーナビに入力すれば楽に行けますね。

日曜日の早朝（８時台）なので社屋や駐車場に人の気配はありません。
建物から少し離れた駐車場にソレらしい物がありました。

…駐めてあるのは道路を挟んで向かい側にある別の会社の社名が
入った車ばかりなので、スペースだけ貸してるんでしょう。



柵や門扉も特にナイので、一瞬だけ乗り入れて記念写真を撮りました。

…新交通システムだからコンクリート製の軌道をゴムタイヤで走る
車両ですね。この手の保存車って他にあまりナイような気がします。

この車両は同社の100系と言う物で、営業してた期間が短かったので
４両編成の１形式が５本のみ製造されただけなのだそうです。

経費節減のために運転席は編成の片方だけにしか無く、終点に着くと
大きなロータリーのような折り返し線を回って常に同じ向きに走る
構造だったそうな。…プラレールかよ。

駅も全て島式ホームだから、乗降扉も片側（右側）にしかありません。
保存されてるのはソノ先頭車のようですね。



ピーチライナーの正式名称は桃花台新交通の桃花台線。…桃だから
ピーチなんでしょう。名鉄小牧線の小牧駅から東へ広がる新興住宅地
の桃花台東駅までの7.4kmを結んでいました。

…妻面上部の、通常なら方向幕が入る部分には「TOKADAI」と言う
ロゴが入ってますが、現役当時の画像を見てもコレしか出てこない
ので、行先は特に表示してなかったと思われます。無くても分かるか。

開業が平成２年だから車体の製造はも同年か。…コレまた鉄道趣味
から離れてた時分だな。廃止になってから知りましたわ。

短かい車体の中央付近に乗降扉があるのは新交通システムの車両
にありがちなスタイルですが、貫通扉は鉄板で塞いであります。

…階段が作ってあるので車内も公開する事を想定してあるんでしょう。



車体後部にはコノ手の車両にありがちな案内車輪も残ってました。
また信号機と思しき物が１本、併せて保存されています。

窓にはカーテンが掛かってますが、先述のように自由に見学出来る
と聞いてますので、折角だから車内にも入ってみましょうか。

※→次回に続く

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