新・駅長日誌Ⅱ

さて信濃境周辺の廃線跡ですが、前回の立場川橋梁から少し戻った
信濃境側の分岐点を見に来ましたクラ駅長です。



ココは航空写真で見ても、明らかに分岐点の跡が残ってますね。

線路の跡地は切り売りされたようで、小規模なアパートらしき建物
が建っていましたが、調べたらコレは排水処理施設のようです。
…その先は田んぼになった（戻った？）と言う事なんでしょうか？

昭和55年と言う時代に「新たな水田を開拓する」と言うのは意外です。
宅地か何かになりそうな所ですが。



そして現在の区間はコノ少し手前から堀割の構造になっており、地表
より少し低い位置でトンネルに入り、小高い丘の下を越えています。

複線化するだけで大幅にルートを変える必要はナイと思われますが
元のルートは明らかに線形が悪く「なるべく直線にしろ」と言う意向
があったのかも知れません。

…Googleマップを立体表示にしてみると結構なアップダウンがある
ので、線路を平坦にして減速を防ぐ意図もあるのかな。

丘の上は現在は町営の運動公園になっており、ココから立場川の
新橋梁を渡る列車が狙える。撮り鉄スポットでもあるようです。



続いては信濃境駅から小淵沢方向へ行った地点の廃線跡です。
駅から東へ数百ｍ程度の所にも線形を改良した箇所があります。
…新線に切り替えるとＳ字カーブが解消される事になりますね。

この付近は昭和58年に複線化され、同時に現在の線路に切り替え
られたようです。

E353系が走る現在の線路から南東へ反れて、私の車がある位置
が旧線区間の入口なんですが、段々と陽が傾いてきましたね。
…暗くなると面倒なので手早く終わらせましょう。



こちらはに「私有地」と言う看板が建っています。…特に柵もナイ
ので進んで行くと、200ｍほど行った所でトンネルが出てきました。

今回のネタにした２箇所の廃線区間に関して、実はこっちを先に
見付けてたんですよ。以前はココに線路が残っており、廃車に
なった電車が保存されていました。ネタ的に目立ちますからね。

富士急の3100系と言う車両で、どうやらココに車両を置いて何か
の店舗にしようとした人が居るらしいんです。

それが頓挫したのか何なのか、殆ど分からないまま2016年頃に
車両は撤去されたようで、結局は間に合いませんでした。

…興味のある方は「信濃境／保存車」か何とかで調べて頂ければ
出て来ると思います。



どう言う順番なのか不明ですが「47」と言う数字が振ってあります。
途中でカーブしてるので先が見えませんが、100ｍ程度のトンネル
でしょう。歴史のありそうな煉瓦積みのトンネルでした。

明らかに単線幅のトンネルであり、蒸気機関車時代の物だとすれば
内径も小さいだろうから、複線化の際に「線形も改良しちゃえ」と言う
感じだったのかも知れませんね。

…当時の国鉄は赤字でしたが、鉄建公団に使うカネは惜しみなく
出してたようなフシがありますし。

取り敢えずトンネルを抜けて小淵沢側まで行ってみましたが、段々
と寒くなってきたし保存車がナイ状況でコレ以上行ってもな。と言う
事で引き返しました。

そんな感じで初日はココまでです。今回は宿泊地としてペンションを
予約してありますので、再び県境を越えて山梨県北杜市に向かいます。

※→次回に続く

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