新・駅長日誌Ⅱ

観光列車、駅ノート、鉄道保存施設、
廃線跡と猫ヨシヨシ。…稀に木村。
毎日更新します。

近鉄特急「あをによし」 ②

2022/12/23(Fri)

そんな感じで近鉄新しい観光特急「あをによし」ですが、車両の
紹介を続けて参りますクラ駅長です。

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貫通扉撤去した部分にあるエンブレムは「吉祥文様 花喰鳥」
(きっしょうもんよう はなくいどり)と言うコレまた正倉院の宝物
にも見られる物で、めでたい事が起こる前兆とされる鳥、瑞鳥
(ずいちょう)が花の枝などを咥えたデザインなのだそうです。

…しかし側面の方向幕スナックカー当時のままであり、恐らく
50年近い伝統(笑)を誇る仕様の物でした。

近鉄特急車両は、軌間の違う南大阪線系統除けば全線
広域運用される物なので、考えられる全ての駅名が入っています。
今でも無駄に色々あるのかな?「天理」とか「湯の山温泉」とか。

…まぁ「あをによし」の運用で使うのは「京都」「奈良」「大阪難波」
「回送」ぐらいでしょうか?

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では準備が出来たようなので、車内に入る事にしましょう。
私は今回、往復で乗る事にしてますので往路はツイン席復路は
サロン席を押さえてあります。

前者2名後者3名~4名で買う必要がありますが、例に
よって近鉄特急料金子供が半額であり、ダミー部分子供
でも構わないので、往路は大小各1名ずつの金額になります。

ツイン席1号車3号車4号車にあります。空いてて好きな席が
選べる状態だったので、京都寄り先頭の4号車の端を取りました。

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京都に向かって進行方向の左側A席とB席は、テーブルを挟んで
向かい合わせの座席になっています。そして右側C席とD席は、
に向いて45度ずつの向きで座る形になってました。

何れにしても区画ごとのセット売りなので、相席になる事がナイのは
有り難いですね。窓枠スナックカーのままのようですが、固定
座席にした分だけシートピッチは広いと思われます。

…ドコにも説明がナイけど窓際にある青いランプは、恐らく正倉院
の宝物にある瑠璃杯をイメージした物でしょう。

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4号車車端部には観光列車の定番となりつつある、ライブラリー
コーナーがありました。同形式が紹介されている鉄道雑誌や、
正倉院展の図録などが置かれています。

…しかし片道35分では、ゆっくり読んでるヒマ無さそうです。

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天井照明器具文様正倉院っぽいデザインになってますね。

ともあれ既に発車しております。…近鉄奈良~京都と言うのは、
私にとっては自宅の庭の如く見慣れた風景なので、特に珍しい物
ではありませんが、平城宮跡だけは通常の特急列車と同じ、簡単な
観光案内のアナウンスが流れます。

ソレはいいとして久し振り外国人観光客を意識したのか、一時期
カットされていた中国語と韓国語の案内が復活してるんですね。
耳障りで困ります。

ではまた土日のネタを挟み、車内の他の設備などの様子を紹介して
行く事にしましょう。

→次回に続く



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No.1363 乗り鉄日誌>大手私鉄

近鉄特急「あをによし」 ①

2022/12/22(Thu)

さて新たな報告です。

シフトの都合で平日まとまった休み取れない状況が続いたので、
また日帰りで行けるネタはナイか?と考えた結果、近鉄の新しい
観光特急「あをによし」を思い付きましたクラ駅長です。

…朝から歯医者に行き、終わったらホームセンターで買い物をして
帰ると言う日常生活の中に挟まっています。

乗車当時の運用では、京都~奈良4往復しており、最初と最後
大阪難波発着となるダイヤでした(後に1往復増発されました)。

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周知の通り京都~奈良は、近鉄特急なら35分程度の距離です。

…どうせなら長く乗りたいから、難波発着の何れかにしたかったん
ですが、こっちの都合が中途半端になるので奈良~京都往復で
乗る事にして、お昼前近鉄奈良駅にやって来ました。

近鉄奈良駅マトモに撮ったのって、意外と初めてかも知れません。
駅が地下化して現在の駅ビルが出来たのは昭和45年の事ですが、
左側の駅前広場にある屋根ほんの数年前に追加された物です。

…誰かが「ココに屋根があったら便利だよな」と気付くのに40年以上
掛かった
んです。奈良の都市計画「行き当たりばったり」なのは
1300年前からの伝統です。

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以前に乗った「青の交響曲」と違い「あをによし」最初からネット
予約が可能でした。当然にソレで特急券を買って来たんですが、
駅の券売機を見てみると、意外と空席があるんですよ。

同列車今年の春にデビューした物ですが、段々と初期的な混雑
収まりつつあり、11月中旬奈良秋の観光シーズンなのですが、
正倉院展終わった平日なので、そろそろ空いてきた感じでしょう。

又は京都(の先にある関東地方)を基準に考えた場合、この時間
「奈良から帰る」と言うのが中途半端なのかも知れません。

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ホームページを見れば運用全体の時刻が分かるので、入線時刻
折り返し便到着時刻同じでしょう。ソレに合わせて地下のホーム
へ降りました。

清掃スタッフの方が降車ホームの定位置について準備してます。

実は私、学生時代アルバイトコレをやってたんですよね。
当時はもっとダサい作業服だったし、このような豪華列車走って
ませんでしたが。

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時刻通り「あをによし」到着しました。…踏切待ちとかで見た
事はありますが、駅でしっかり見るのは初めてです。

車両としては少し前に引退した12200系「スナックカー」4両
編成を改造した物で、19200系と言う形式になります。まぁ昔から
近鉄電車慣れ親しんだ身としては、「すぐ分かる」物ですが。

前面非貫通として、灯具類今時の物に改められています。

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「あをによし」と言うのは万葉集の歌などに出てくる、奈良を表す
枕詞
ですね。「あお」は緑色「に」「丹」と書く朱色の事で、当時の
宮殿や寺社の建物などによく使われている色から来ています。

全体的に濃い紫色の塗装であり、花の文様などは正倉院御物
螺鈿細工などをイメージした物なのでしょう。

折り返しの停車時間15分ですね。ソレが終われば乗車ホーム
のドアが開いて、車内へ入る事が出来ますな。

→次回に続く



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No.1362 乗り鉄日誌>大手私鉄

ビスタカーの階下席に乗ってみた

2020/10/15(Thu)

そんな感じで糸魚川周辺での3日間の予定を終えましたので、4日目
早い時刻に現地を発ち、北陸新幹線特急「サンダーバード」を乗り
継いで、お昼過ぎ京都まで帰ってきましたクラ駅長です。

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…ココからはいつものように近鉄特急奈良まで帰るワケですが、
当日の列車ビスタカーだと言う事で、以前から考えてたあるネタを
1件消化する事を思いついたんですよ。

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近鉄特急ビスタカーと言えば、古くから眺めのいい2階席の車両
を連結してる事で知られており、現在の車両昭和54年に登場した
三代目を、2度リニューアルした物です。

車齢が既に40年近くになってるワケですが、その後近鉄特急は
「アーバンライナー」「伊勢志摩ライナー」「しまかぜ」「ひのとり」
何れも「カッコいいんだけど全部平屋建て」と言う方向に行ってしまい、
後継車種出てませんよね。

窓口などでは特に指定しなければビスタカーを含む列車でも平屋席
が割り当てられ、2階席(画像右上)は比較的空いてるんです。
だから私はいつもならソコを指定するんですが、今回はヒネりました

…普段あまり乗った事のナイ階下席に乗ってみようと言う企画です。

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御存知ない方のために説明しますと、
現行ビスタカー中間車と言うのは
2階建て
ではあるものの、乗降扉
車体の中央にあり、貫通幌通路
繋がってるのは2階席のみです。

…だからJR東日本中距離電車
グリーン車のような純然たる2階建
ではなくハイデッカー車のような物
だと考えて下さい。

1階席乗降扉を挟んだ両側に、行き止まりになった個室のような
格好で存在します。両端は空調設備などの機械が入ってるのでしょう。

はココも指定すれば1人単位で売られた(但し最後まで売れ残る
ものが、現在は「グループ専用席定員は5名3名以上で発売」と
言う扱いになっています。

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だから1人で独占して乗りたければ最低
3名分の料金
を払えばイイワケなんですが、
近鉄の特急料金
子供が半額であり、
ダミーの
部分子供料金でも構わないので、
「2倍出せばOK」
となりますね。

コレは「しまかぜ」の個室なども同じ扱いで、
以前にピカチュウ親方2人で買い占めよう
と計画した時に窓口で確認したから間違い
ありません


今回はネット予約「大人1・子供2」と言う
買い方をしてます。京都~奈良通常
特急料金が520円だから、でも1,040円

…コレで個室を占有出来るとしたら安いもんだと思うんですが、どぉ?

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前置き長くなりましたが実際に乗ってみましょう
エントランスを入ると、通常なら登る階段反対向き降ります

6名用のソファー席(4名対2名)の感じでしたが、今はテーブル
を囲む感じで湾曲した格好になっており、定員は5名ですが詰めたら
7名ぐらいは乗れそうな感じですね。

グループ売りしてない頃は、空いてたら勝手に座ってるオッサンとか
がよく居たもんですが、当該列車の特急券さえ持ってれば車掌さん
特にダメだとは言わなかったように記憶しています。

行き止まりで他人が通路を歩く事がナイから、快適っちゃ快適ですが
今は殆ど見かけません。恐らく注意を受けるのでしょう。

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今回は京都~奈良と言う30分程度短距離ですが、混雑するシーズン
などに例えば伊勢ぐらいまでココを取れればカナリ快適な旅が出来る
と思います。

窓の底辺の高さがホームと同じ位置に来るのはJR東日本中距離
電車
グリーン車と同じような感じでしょう。

この階下席に関して1つ思い出話をしますと、私が高校生の頃だから
やはりグループ売りする前の時代の事なのですが、ウチの母親
近所のお母さん連中(今風に言えばママ友)と5人伊勢へ旅行する
となった時、ココを取ってやった事がありました。

それこそ混在する時期5月の連休だったと思う)なので余った1席も
売られたようで、おばさん5人のグループに若いお兄ちゃんが1人
…彼にしてみたら、さぞかし居心地の悪い旅だっただろうと思います。

聞くと「ずっとヘッドホンで音楽を聴きながら顔を背けてた」そうな。
そんな事情が多くあればグループ売りにもなるでしょうね。

今年は仕事がヒマ休みが矢鱈と多いのと、Go to キャンペーン
ホテル代が安く上がるので、開き直ってヒマを満喫しております。

…続けて山陰方面新規発見された駅ノートも描いてきましたよ。




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No.564 乗り鉄日誌>大手私鉄