新・駅長日誌Ⅱ

さて下津井電鉄の廃線跡を探る旅の後半ですが、児島駅を出て
暫く行くと瀬戸中央自動車の児島インターに繋がる国道430号線
に出ましたクラ駅長です。



…中央分離帯がある道路なので、ココは近くの横断歩道を迂回する
しかナイんですが、この地点には見覚えがありますよ。

５年前に東京の鉄ヲタ夫婦と香川県～岡山県を回った時、おまけ的
に下津井にも立ち寄った事があり、ソノ時に「廃線跡がある」と言う
事だけ確認して写真を撮った所じゃないですか。

…まぁ走ってるうちに出て来るのは分かってましたが。

私も現役時代の下津井電鉄には乗れないまま現在に至ってるワケ
ですが、この特徴的な架線柱は古い鉄道写真などで見慣れた物
だったので、すぐに分かりましたね。

この時は途中を全て飛ばして下津井駅跡へ直行したんですが、
今回は廃線跡に沿って忠実に進む事にしましょう。



続いて阿津と言う駅跡が出てきました。…平成３年に廃止された
第二期廃止区間は6.5kｍに途中駅が５箇所あったので、各駅間
の距離は概ね１km前後のようです。

線路と道路を隔てていたと思われる木製の柵が残っており、地元
の方が植えたと思われるパンジーの花が咲いてました。



ココから勾配が急になり、鷲羽山を海側へ回り込む感じで高度を
上げて行きます。資料によると全線を通しての最急勾配は25‰
だったそなうな。

先で交差するのはＪＲ瀬戸大橋線の高架橋です。コレの開通が
昭和63年だから、僅かの間ですが鉄道線路同士の立体交差が
存在した事になりますな。

…自転車を漕ぐ辛さは鉄道のソレに比例している気がしました。
終戦直後の燃料事情の悪い時期は、乗客を降ろさないと坂が
登れなかった事もあったようです。

坂を登り切ったら海が見えました。…直下に見えるのは競艇場と
ソレに関連する施設だそうです。



坂を登って線路が平坦になった所にあるのが琴海と言う駅の跡です。
…Wikipediaなどの写真によると、島式ホームがある交換可能な駅
だったようですが、山手側の線路は埋められてるんでしょう。

ホームに座板を置くと、そのままベンチの高さになるようです。
尤も少しは地面が嵩上げされてると思われますが。



海を見るならコノ少し先辺りからの風景がベストでしょうね。
高いビルなどがないので遠くの半島まで見渡す事が出来ました。

他の鉄道路線から全く接続しない所にある小さな電車から見える
風景と言うのはドノような物だったのか？…現在の利点としては、
自転車だから好きな所で停まれる＆長居出来ると言う所ですかね？

この先から線路が大きくカーブして、低い切り通しを越える感じに
なります。トンネルはありません（あれば残してる筈でしょ）。

間もなく瀬戸大橋の下を通って鷲羽山駅跡に着く筈ですね。

※→次回に続く

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