新・駅長日誌Ⅱ

さて下津井電鉄の跡地を探る旅ですが、旧下津井駅構内に残る保存
車両を一通り見ましたので、続けて隣接する建物にあると言う資料館
を見に行く事にしましたクラ駅長です。



構内の保存車両に関しては「下津井みなと電車保存会」と言う団体
が復元作業を行なっており、定期的に公開もされてるようです。

活動記録の写真が駅構内に展示されていました。…片上鉄道とか
井笠鉄道とか、岡山県にはコノ手の団体が多くありますね。
恐らくは横の連携があって、情報交換なども為されてるのでしょう。



駅舎があれば駅の真向かいに当たる建物の２階に「下津井 小さな
てつどう館」と言う看板が出ていました。

…何かで聞きかじった情報では、保存会の趣旨に賛同した方が会社
の事務所を提供した物だったような気がします。

ココがオープンしたのが去年の６月だそうですが、今年の初めに
Yahooニュース（元記事は山陽新聞）が紹介された事で、広く
世間に知られるようになりました。

…その文中に「ノートが設置されている」と言う下りがあったんです。
なので「コレは廃駅ノートに数えて良かろう」となりました。



まだ「仮オープン中」となってますが、取り敢えず現状では土日の
日中に開館してると言う事なので、土曜日に来ました。

建物の階段を上がって２階の入口から入った所、意外な事に誰も
居ません。てか関係者の方も居ないんです。…恐らく無料だろう
とは思ってましたが、完全にセルフ見学とは意外ですね。

室内に入るとカウンターには簡単な説明書きと、時世を反映して
消毒用アルコールなどがある程度でした。



…「ささやかな展示」「これから増やします」と説明されてる通り、まだ
仮オープンと言う事で展示品は少な目ですね。

上記の記事によると今後、下津井駅の改札口を復元する予定がある
ような事が書かれてますので、入口付近に石膏ボードで組まれてる
構造物がソレだと思われます。

奥手の方には軽便鉄道の資料館の定番となる線路幅のサンプルが
ありました。軽便鉄道は線路の軌間だけでなく車両の規格も小さい
ので、レールも断面の小さな軽い物が使われます。



…ハンドメイド感溢れる電車やバスの運転席がありました。

コレは子供さんに受けそうな気がしますが、そもそも現役時代の
下津井電鉄を知る世代って私でギリギリじゃない？

これから先の時代で軽便鉄道の歴史にハマる子供が居たらソレは
「道を踏み外してる」として心配した方がいい案件かも知れません。

展示物は少ないですが他の色々も見つつ、続けて駅ノートを描く
事にしましょう。

※→次回に続く

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