新・駅長日誌Ⅱ

…引き続き福井県福井市よりお送りしておりますクラ駅長です。



昨日は海とは反対の勝山方面、終点の１つ手前の比島駅でした。

…秘境駅ではナイものの、普通列車の半数が通過すると言う謎の扱い
を受けてる駅ですな。また駅前が狭くて車で入り難いので、電車の方が
行きやすいと言う逆転現象な所でもあります。

さて片上鉄道の廃線跡を探る旅ですが、いよいよ終点の柵原駅跡へ
向かいます。



社員旅行の時に昼食のお店へ向かうべく曲がった道をそのまま進むと、
築堤を崩して道路が切り通しになってる所に出ました。

…元はココに鉄橋が掛かってたモノと思われます。そしてソノ先が、
明らかに鉄道の築堤をタテ切りにした地形になってました。

そんな狭い所も駐車場として使われてるようで、軽ワゴン車とトラックが
置いてあるのが見えますね。この先はどぅなってるんでしょう？



道路より少し高台にある土地が、元は柵原駅とソレに付随する貨物
ヤードだったと思われ、現在はスロープで自動車が上がれる構造に
なってます。

…「一般車両進入禁止」って事は、何かの会社の敷地なんでしょう。

法面のコンクリートに刻印された年号は「1960-5」…大抵コレは建設
された年月を表すモノであり、片上鉄道としての中期ぐらいの物か？



立入禁止なので外から撮りましたが、広い敷地に何台ものトラック
が停まり、雰囲気としては「納品の順番待ち」みたいな感じです。
会社名は「DOWAエコシステムジャパン株式会社」と読めました。

…「DOWA」ってからには同和鉱業の関連会社でしょう。調べてみるに、
金属リサイクルの会社だと分かりました。

同和鉱業は元々、硫化鉄鉱の採掘と精製を行なってたので、ソノ技術
を応用して混じった金属を分類したり、レアメタルを取り出す商売を
始めたと言う感じのようです。

広い敷地を有する鉱山跡の駅を、工場用地として再活用したんですな。



先程の「築堤のタテ切り」の地点へ戻って、分かれ道の反対方向へ
進むと、線路とホームの跡が辛うじて残ってるのが確認出来ました。

…左の画像の大きな茶色い構造物（生成施設の跡？）は、Wikipedia
の柵原駅の画像にも出てくるので見た事がありました。やはりココで
間違いナイようです。

と言う事で片上から柵原まで、全区間を自転車で完走出来ました。
現在の保存鉄道の本拠地である吉ヶ原と、仮の終点として復活した
黄福柵原も越えて、本物の終点に始めて来れた事も嬉しいですね。

知らない人にもソレなりに案内出来る自信も付きました。
…そんな機会があるのかは謎ですが。

さて、来たからには帰る必要があるワケで、ココからが今回、最も頭
を使った部分になるのです。
…取り敢えずは自転車で、また吉ヶ原方向へ戻る事にしましょう。

※→次回に続く

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