新・駅長日誌Ⅱ

さて新たな報告です。

近場の駅ノートの概ね５巡目は、和歌山県の日帰り可能な地域が
概ね終わりましたので、滋賀県から京都府にかけての地域へ移る
事にしましたクラ駅長です。

…まずは滋賀県で１箇所残ってた、近江鉄道の日野ですね。ココは
周辺に併せて回れる駅がないので、１箇所だけの日帰りと言う事で、
遅めの出発で行ってきました。



米原から貴生川までを走る近江鉄道本線の中間駅で、明治33年
の開業なのだそうです。

開業当時の古い木造駅舎が残っており、交換設備を有します。
日中のダイヤでは、ココで上下交換が見られる事が多いですね。

駅から少し離れた所にパーク＆ライド用と思われる駐車場が設け
られてますが、駅前広場にも「一般車」と書かれた駐車枠が２つ
あるんですよ。

…軽トラックって、こう言う所に長時間駐めても何も言われにくい
車種ですね。トヨタのミニバン(笑)ではコノようには行きません。



古い建物ですが、平成29年頃から大規模な改修工事が為されて
おり、レトロな雰囲気を生かした内装にリフォームされています。

日中に限定されますが駅員さんが常駐しており、窓口も開いて
ました。…ローカル私鉄の途中駅には珍しいケースでしょう。

駅舎の内部の大半を「なないろ」と言う観光交流施設が占めて
います。幾つかのお店が日替わりでカフェの営業を行なっており、
昼時にはランチメニューの食事も提供されるんですよ。

…単に待合室として居るだけでも構わない所ですが、開館時間が
9:00～17:00に限定されるのが注意点でしょうか。



駅ノートは同施設の公式設置です。

…Ｂ６判のリング綴じと言う些か絵が描きにくい大きさ＆形状で、
「なないろ」と言う施設名に因んだのか、ページが何色かに色分け
されており、色鉛筆などが使いにくい代物ですね。

同駅も絵師さんの訪問が一回りしたと言う事か、前回以降の作品
はケンさんとなゆらびさんの小作品が１点ずつでした。



さて今回は、以前から気になってる同駅の古い鉄道施設をネタに
描く事に決めてきましたので、一旦駅舎から出て米原方向の踏切
を渡り、駅の裏側へ回ります。

ココから見えるのが、ガソリンスタンドにあるようなカウンター付き
の給油設備です。…尤も今時の多機能な物に比べれば、カナリ
古めかしい構造の物ですが。

それに合わせて三角屋根の小さな車庫みたいな建物もあります。
昔から全線が電化してる筈の近江鉄道に、何故給油設備が必要
なんでしょうか？



…解答は駅前の資料館にありました。

昭和61年～平成８年の短期間、電力コストの削減を目的として
小型のレールバス（LE10型）が導入された事があり、それ用の
給油設備として用意された物なのでしょう。

当時の第三セクター会社などに納入された、他の形式に似た感じ
の２軸車ですね。

Wikipediaを読むと、あまりに小さいから２両連結で運用し、削減
の意味が無かったとか、車体が軽すぎてレールの錆びが取れ
なかったとか、色んな欠点が書いてあります。

…給油設備も線路の敷地内だから一般客は入る事が出来ない
ので、リアルタイプにしました。…猫だったら柵の隙間から勝手に
入っても怒られないでしょう。

ちなみに実物は水色の紙のページだったんですが、デジタル補正
して白い背景に近い感じにしてあります。

では続いて同駅関係の「おまけネタ」ですが、折角ですからココで
昼食も頂く事にしましょうね。

※→次回に続く

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