被害者感情について考える
2023/08/27(Sun)
…若い頃から何かと刑事ドラマ好きで、ココ最近は事件解説系の
YouTube番組を好んで観る事が多いクラ駅長です。
色々と見聞きした中で今回は、現実とかフィクションに関わらず事件
に関する捜査や裁判などのシーンで、昔から「そりゃ違うだろう」と
思う事を幾つか挙げてみる事にしました。
…ドコまで引っ張れるか分かりませんが、お付き合い下さい。
① 捜査への不満
コレは主にフィクションの方に多いでしょうか?事件の捜査が一向に
進まない中で、被害者の遺族などが担当捜査員に対して「ちゃんと
調べてんのかよ?」みたいに毒づくシーン。
事件が起これば、警察はソノ捜査と被疑者の逮捕に向けて働くのが
一般的な社会通念であり、基本的には間違いではナイのでしょう。
…しかし私が思うに、警察も役所の1つで警察官は公務員です。
探偵のように私的にカネを払って動いて貰う人たちではナイから、
文句を付ける事は筋違いな気がするんです。
加えて警察はソレ1件だけを捜査してるワケではなく、人員にも限り
があるんだから、物理的な限界と言うのもある筈でしょう。
…中には理不尽な職務怠慢でマトモに取り合って貰えなかった
ようなケースも存在するとは思うんですが、警察も基本的には真面目
に取り組んでる事の方が多いと思われます。
そして殺人などの凶悪事件に関して時効が撤廃されたとなると、
建前上はソノ被疑者をずっと追ってなけりゃイカン事になるから、
場合によっては無理が生じます(被疑者が既に死んでるとか)。
ある未解決事件で息子を殺された父親が、殺人事件の本来の時効
である15年を過ぎて以降に「凶悪事件の被害者はウチの息子だけ
ではナイから」と、捜査の終了を要望したと言う話があります。
…遺族としてはなかなか出来ない決断だとは思うんですが、コレも
1つの終わらせ方のスタイルなのかも知れませんね。
② 身内を庇いたい心理
コレもフィクションに多いでしょうが、1タイトルの刑事ドラマに必ず
1回はあると思われる展開でしょう。
レギュラー出演者の刑事の友人や幼馴染が被疑者として疑われ、
「あいつはそんな男じゃありません。もう1度調べさせて下さい。」
みたいなやつですね。
…私は昔からアレが不思議と言うか、どうも納得が行きません。
フィクションの世界では結果的に真犯人が別に居て、友人の疑いは
晴れる展開が多いようですが、プロの捜査員がそんな先入観に振り
回されてイイのか?と、この展開が出てくる度にイライラしてました。
私は「人間は誰しも見えない部分の方が多く、時として何が起こる
か分からない。」と思ってるから、もし自分が当事者でも冷静に判断
する自信があると言うか。
…まぁそんな事例は過去に無かったし、今後もナイでしょうが。
友人として無実を信じてやる事は必要だろうが「それ言っちゃう?」
と言う一言をカットするだけでも、よりリアルになると思われます。
③ 量刑判断…懲役の年数
コレは現実に起きた事件の解説動画などを見てて思う話ですね。
悲惨な事件が起こって犯人が捕まり、裁判で懲役刑などの判決
が出た場合の被害者や遺族のコメントとして「○年では軽すぎる」
みたいなやつですが。
…全く私個人の意見なのですが、犯人が以後ドノような処罰を
受けようが、過去は変える事が出来ません。殺人の場合、殺され
た被害者が生き返る事はナイんですから、もぅ何でもイイかなと。
また懲役20年の求刑に18年とか、短かいにしても「かなり長期間」
である事は間違いなく、2年とか誤差の範囲でしょう。
てかコノ手のインタビューは、遺族当人の意思とは別にマスコミの
思惑が絡んでそうな気もするんですよね。とにかく「悲劇の主人公」
を作ればウケると思い込んでるフシがありますから。
④ 量刑判断…無期懲役と死刑
③に続く話ですが、犯人の行為が更に悪質だと判断された場合…
基本的に日本国の現行法では死刑が最高刑とされ、ココを争点に
控訴や上告が行われるケースも多いと思うんですが、コレまた私
個人の感覚として「無期懲役の方が絶対に鬱陶しい」と思います。
現在、有期刑の最高が30年だから、無期がソレを下回る事はなく、
人によっては実質的に終身刑でしょう。
20代の若者でも30年経てば初老の域であり、そこから社会復帰
して真っ当に暮らせる可能性は極めて低い。
と言うような事を以前から考えてたら、それを裏付けて貰えるような
動画がありました。
https://www.youtube.com/watch?v=qB-9Refzfmc
この動画の配信者のかなえ先生と言う人は元法務教官(少年院
の先生)だったV-Tuberさんであり、専門家の立場で色んな事件を
分かりやすく解説してくれるので、好んでよく見ています。
…てか想像よりもっと悲惨な結果でしたが。
幸いな事に私は今まで、殺人だの暴行だのと、大きな事件に巻き
込まれる事なく生きてきましたので、本物の被害者感情と言う物
は分かりません。
しかし色々と見聞きしてて「何かズレてるな」と思ったのも事実。
あってはならん事ですが、身内に犯罪被害者が出たとしても、
私は理路整然と達観した態度で構えてられそうな気がしますよ。
※③と④に関して、冤罪の可能性は考えないものとします。
※→次回に続く
※コメント・感想は→こちらまでお願い致します。
YouTube番組を好んで観る事が多いクラ駅長です。
色々と見聞きした中で今回は、現実とかフィクションに関わらず事件
に関する捜査や裁判などのシーンで、昔から「そりゃ違うだろう」と
思う事を幾つか挙げてみる事にしました。
…ドコまで引っ張れるか分かりませんが、お付き合い下さい。
① 捜査への不満
コレは主にフィクションの方に多いでしょうか?事件の捜査が一向に
進まない中で、被害者の遺族などが担当捜査員に対して「ちゃんと
調べてんのかよ?」みたいに毒づくシーン。
事件が起これば、警察はソノ捜査と被疑者の逮捕に向けて働くのが
一般的な社会通念であり、基本的には間違いではナイのでしょう。
…しかし私が思うに、警察も役所の1つで警察官は公務員です。
探偵のように私的にカネを払って動いて貰う人たちではナイから、
文句を付ける事は筋違いな気がするんです。
加えて警察はソレ1件だけを捜査してるワケではなく、人員にも限り
があるんだから、物理的な限界と言うのもある筈でしょう。
…中には理不尽な職務怠慢でマトモに取り合って貰えなかった
ようなケースも存在するとは思うんですが、警察も基本的には真面目
に取り組んでる事の方が多いと思われます。
そして殺人などの凶悪事件に関して時効が撤廃されたとなると、
建前上はソノ被疑者をずっと追ってなけりゃイカン事になるから、
場合によっては無理が生じます(被疑者が既に死んでるとか)。
ある未解決事件で息子を殺された父親が、殺人事件の本来の時効
である15年を過ぎて以降に「凶悪事件の被害者はウチの息子だけ
ではナイから」と、捜査の終了を要望したと言う話があります。
…遺族としてはなかなか出来ない決断だとは思うんですが、コレも
1つの終わらせ方のスタイルなのかも知れませんね。
② 身内を庇いたい心理
コレもフィクションに多いでしょうが、1タイトルの刑事ドラマに必ず
1回はあると思われる展開でしょう。
レギュラー出演者の刑事の友人や幼馴染が被疑者として疑われ、
「あいつはそんな男じゃありません。もう1度調べさせて下さい。」
みたいなやつですね。
…私は昔からアレが不思議と言うか、どうも納得が行きません。
フィクションの世界では結果的に真犯人が別に居て、友人の疑いは
晴れる展開が多いようですが、プロの捜査員がそんな先入観に振り
回されてイイのか?と、この展開が出てくる度にイライラしてました。
私は「人間は誰しも見えない部分の方が多く、時として何が起こる
か分からない。」と思ってるから、もし自分が当事者でも冷静に判断
する自信があると言うか。
…まぁそんな事例は過去に無かったし、今後もナイでしょうが。
友人として無実を信じてやる事は必要だろうが「それ言っちゃう?」
と言う一言をカットするだけでも、よりリアルになると思われます。
③ 量刑判断…懲役の年数
コレは現実に起きた事件の解説動画などを見てて思う話ですね。
悲惨な事件が起こって犯人が捕まり、裁判で懲役刑などの判決
が出た場合の被害者や遺族のコメントとして「○年では軽すぎる」
みたいなやつですが。
…全く私個人の意見なのですが、犯人が以後ドノような処罰を
受けようが、過去は変える事が出来ません。殺人の場合、殺され
た被害者が生き返る事はナイんですから、もぅ何でもイイかなと。
また懲役20年の求刑に18年とか、短かいにしても「かなり長期間」
である事は間違いなく、2年とか誤差の範囲でしょう。
てかコノ手のインタビューは、遺族当人の意思とは別にマスコミの
思惑が絡んでそうな気もするんですよね。とにかく「悲劇の主人公」
を作ればウケると思い込んでるフシがありますから。
④ 量刑判断…無期懲役と死刑
③に続く話ですが、犯人の行為が更に悪質だと判断された場合…
基本的に日本国の現行法では死刑が最高刑とされ、ココを争点に
控訴や上告が行われるケースも多いと思うんですが、コレまた私
個人の感覚として「無期懲役の方が絶対に鬱陶しい」と思います。
現在、有期刑の最高が30年だから、無期がソレを下回る事はなく、
人によっては実質的に終身刑でしょう。
20代の若者でも30年経てば初老の域であり、そこから社会復帰
して真っ当に暮らせる可能性は極めて低い。
と言うような事を以前から考えてたら、それを裏付けて貰えるような
動画がありました。
https://www.youtube.com/watch?v=qB-9Refzfmc
この動画の配信者のかなえ先生と言う人は元法務教官(少年院
の先生)だったV-Tuberさんであり、専門家の立場で色んな事件を
分かりやすく解説してくれるので、好んでよく見ています。
…てか想像よりもっと悲惨な結果でしたが。
幸いな事に私は今まで、殺人だの暴行だのと、大きな事件に巻き
込まれる事なく生きてきましたので、本物の被害者感情と言う物
は分かりません。
しかし色々と見聞きしてて「何かズレてるな」と思ったのも事実。
あってはならん事ですが、身内に犯罪被害者が出たとしても、
私は理路整然と達観した態度で構えてられそうな気がしますよ。
※③と④に関して、冤罪の可能性は考えないものとします。
※→次回に続く
※コメント・感想は→こちらまでお願い致します。
No.1610 ○○について考える