新・駅長日誌Ⅱ

そんな感じで急遽始まった西国巡礼の３回目ですが、そもそも最初
に回ったのは大学生の頃でしたクラ駅長です。

…車の免許が取れた事が嬉しくて色々と走りたい年頃だったから、
関西一円に散っている西国札所がソノ目的地として丁度良かった
と言うか、殆どスタンプラリーの気分でしたが。

今回の２箇寺目は、和歌山県紀の川市の粉河寺（こかわでら）です。
第３番札所ですね。

…鉄道好きな方ならＪＲ和歌山線の普通列車のうち、区間運転の
行先として「粉河」と言うのがあるのを見た事があると思いますよ。



その粉河（駅）から歩いて10分程度の所にあります。ココは紀ノ川
に沿った平野部なので、平地に広い寺域を有するお寺です。

…入口に建つ朱塗りの大門が立派ですね。同寺院の建物は概ね、
江戸時代中期に火災に遭った後に再建された物が多いようです。



何かのお祭りにでも使うのか、左右に巨大なうちわがありますね。

仁王門だから左右に金剛力士像が安置されてるんですが、サイズ
的に「仁王さん用」なのかも知れません。…草鞋を奉納するケース
が多い中では珍しい物でした。

その大門を入り、右方向へ進むと本堂へ通じる参道になっています。
今回は見ませんでしたが、庭園も見事なのだそうな。



そしてもぅ１つ、大きな門として中門が出てきました。

ココは門の前後左右にある部屋？に、四天王像が祀られています。
手前に居る宝塔を持った多聞天、筆と巻物を持った広目天で分かり
ました。…だったら裏手が持国天と増長天なのでしょう。

四天王像は本来、本尊を祀る須弥壇の四隅を守る感じで立ってる
事が多いんですが、門の前後左右に居る例は初めて見ました。



カナリ大きな本堂ですね。先述の大門、中門と共に重要文化財に
指定されています。ココでも御詠歌の御朱印を頂きました。

…西国札所の御詠歌ってのは、昔は関西では身内が亡くなったら
葬式から四十九日までの間、毎晩家族で唱える習慣があり、私も
中学生の頃、祖母の死に際してやった覚えがあります。

YouTubeにも動画があるので参考に聴いてみたんですが、我が家
でやってたソレは、カナリ適当な節回しだった事が分かりました。



では今回の札所巡りはココまでとし、次の目的地へ向かいましょう。

…ココ最近、何度か京奈和自動車道で和歌山方面へ向かってて、
車窓に保存ＳＬらしき物が見えるのが気になってたんですよね。

調べてみると「根来ＳＬ公園」と言う保存施設があるようです。折角
なのでココにも寄って帰る事にしましょうか。

※→次回に続く

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