新・駅長日誌Ⅱ

…と言う事で無理矢理にシリーズ化しつつある西国三十三箇所
の札所巡りの報告ですが、別の日に奈良県中部のお寺を幾つか
マトメて回ってきましたクラ駅長です。

この辺りは自宅から近いので、午前中に家の用事を済ませて午後
の４時間程度で複数箇所回れると言う、非常にお手軽な内容です。

まずは第６番札所の壺阪寺から行ってみましょう。…ちなみに
壺阪寺と言う寺号は通称であり、正式には「壺阪山 南法華寺」と
言います。



有料駐車場と拝観受付を過ぎて境内に入ると、ドコのお寺にもあり
がちな仁王門があります。但しココの仁王像は現在修理中なので、
居室に当たる左右の室は空き家になってました。

古来より壷阪寺の御本尊は、眼病封じの法力があると信じられて
おり、明治時代の浪曲（人形浄瑠璃にもなった）である「壺阪霊験記」
で広く知られるようになったそうな。

そんな事で壺阪寺の境内には、日本で初めて盲人専門の老人施設
が作られました（現在は他の所に移転しています）。

…ちなみに壺阪霊験記には「座頭の沢市」と言う盲目の人物が出て
きますが、時代劇の座頭市とは無関係のようです。



こちらの手水場も何やら涼しげな飾り付けか為されています。
…お寺のTwitterによると「100均の造花」だとの事ですが、そうは見え
ないぐらいお洒落ですね。

境内の三重塔と礼堂は共に室町時代の建物だそうです。
…奈良に住んでるとソノ辺の感覚が麻痺すると言うか「新しいのね」
と思ってしまうんですが、立派な建物ですよ。



そして同寺院には、インドで行われている奉仕活動の返礼として、
インドから贈られた石材で造られた大きな石仏が何体かあります。

右が境内の真ん中にある壺阪大仏（釈迦如来）、左が高さ20ｍの
観音立像ですね。観音像の方は昭和58年に開眼供養が行なわれ
たので、そのニュースは私も子供の頃の記憶にあります。



お釈迦様の涅槃像もありますね。…要するにお釈迦様が亡くなる
直前（臨終の床）の姿なのですが、子供の頃はコレを「リラックス
して昼寝してる姿」だと思ってました。

…物によっては肘を立ててセルフ腕枕にしてるのとかあるし、単体
では昼寝にしか見えんのですよ。

礼堂が、御本尊の千手観音を祀る実質的な本堂なのでしょう。
お参りのために中へ入ると「三脚は禁止」との注意書きがありました。

…確認してないから憶測なんですが、普通は「撮影禁止」とする所
を「三脚禁止」だから、カメラの使用自体はOKって事？まぁ一応
ヤメておきましょう。



御朱印を頂いて帰ろうとしたら、寺猫が居ました。こっちは間違いなく
昼寝でしょう。舌を収い忘れてますね。

実はTwitterの壺阪寺の公式アカウントにも同一猫と思われる投稿
があり、こちらは「留守の仁王様の代わりにお寺を守ろうとしている」
とされています。ぃゃ、寝てる場所が変わっただけでしょ。

https://twitter.com/tsubosaka1300/status/1689831525691625472

…しかし私は涅槃像より寺猫の方が尊いなと思った所で、次の札所
である飛鳥の岡寺へ向かいます。

※→次回に続く

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