新・駅長日誌Ⅱ

観光列車、駅ノート、鉄道保存施設、
廃線跡と猫ヨシヨシ。…稀に木村。
毎日更新します。

野上電鉄おまけ…尼崎の保存車

2020/06/28(Sun)

さて野上電鉄です。現地廃線跡巡りは終点に到着し、付近にある
保存車も無事に見学出来ましたので、おまけとして廃線後阪神電鉄
里帰りした車両を見に、兵庫県尼崎市へ行きましたクラ駅長です。

20200628a.JPG 20200628b.JPG

阪神本線尼崎センタープール前と言う駅で降ります。…同駅は確か
「長い名前の駅」として、一時期は日本一だったような気がします。

…ちなみにプールとは言っても水泳用のソレではなく競艇場の事です。
レース開催日には混雑するのかも知れませんが、ソレ以外では閑散と
した駅ですな。

この付近の阪神線高架になっており、その高架下保存車があると
聞いております。改札を出て三宮方向へ歩いてみましょう。

20200628c.JPG 20200628d.JPG

暫く行くと左のような看板が出てきました。
運輸部教習所動力車操縦者指定養成所)」と書いてありますな。
…平たく言えば電車の運転士さんになる人訓練を行う所でしょう。
大手の鉄道会社ならコノ手の施設を自前で持ってる所は多い筈です。

勿論、一般人が勝手に敷地内に入れる所ではありませんので、柵の
外から見てみますと、コレも訓練施設の一部なのか架線信号機
などの設備を集めた一角があります。

20200628e.JPG 20200628f.JPG

そして同じ効施設の敷地内に、探していた車両がありました。
いかにも古めかしい茶色い塗装小型電車2両並んでますな。

尼崎センタープール前駅2面4線の駅であり、航空写真で測ったら
駅の幅30mありました。…14m前後の車両を横向きに収めるには
充分なサイズなのでしょう。

…当然の事にフェンス越しにしか見れないのですが、機会は少ない
ものの一般に公開される事があるらしく、説明用のプレートらしき物
があるのも確認出来ます。

調べてみた所、やはり同社が行なう親子連れ(子供は小学生)を対象
とした体験スクールみたいな企画で公開された事があるようです。
小学生の子供必要な時点で、かなりハードルは高いですね。

20200628g.JPG
仕方がナイので公道から見える状態だけ
写真に撮って、後は説明文で埋めてしまう
事にしますが、まずは向かって左「1150」
と書かれた車両からです。

…コレは元阪神1100型のうちの1両で、
野上電鉄ではモハ32号となった車両です。

現地の「くすのき公園」で見たモハ31号
同型の車両だと思われますが、塗装を
変えるイメージも変わりますね。
分かりにくいですが側面明かり取りの窓
が確認出来ると思います。

20200628h.JPG続いてが向かって右「604」と書かれた
車両です。コレまたフェンス越しなんですが
車端部を丸くした形状で、正面から見て
5枚の窓があるデザインになってますね。
このスタイルは当時の流行だったようです。

こちらもは阪神では601型野上電鉄では
モハ24号と呼ばれていた車両で、大正末期
に古い半鋼製の電車を鋼体化した物です。

こちらは野上電鉄では1点物だったので
同僚の保存車ありませんが、廃線跡
(健康ロード)の春日前広場付近にあった
壁画同車両の絵が描かれていました。

…両者ともドノ程度まで復元されてるのか分かりませんが、本家の
大手私鉄の仕事ですから、カナリ原型に近い物だと思われます。

当日はお天気良すぎて陽射しが強く写真の明暗キツく出て
しまいました。…撮りに行くなら曇りの日オススメかも知れません。
てか子供連れ以外公開されるイベントがあれば好都合なのですが。

では続いて、また暫く駅ノート耽る事にしましょう。
関西2巡目又は3巡目幾つか続けて御紹介する事にしますね。




※コメント・感想は→こちらまでお願い致します。

No.455 鉄道保存施設を探る