新・駅長日誌Ⅱ

観光列車、駅ノート、鉄道保存施設、
廃線跡と猫ヨシヨシ。…稀に木村。
毎日更新します。

西国巡礼の旅 ⑧

2023/09/27(Wed)

さて西国三十三箇所の札所巡りですが、前回に引き続き8番札所
長谷寺まだ居ますクラ駅長です。

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古い建物ではナイですが、境内の奥手には均整の取れたスタイル
五重塔があります。

ココでも御朱印散華(さんげ)を頂きましたが、この散華西国
巡礼の誕生1300年を記念して、来年の3月末まで配られる物だ
そうです。

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ともあれ貰った散華どぅすればイイのか?と思ってた所、それ
専用の台紙が売られてましたので、ココで買っていきます。

…取り敢えず当日に回った3箇寺の分を並べてみました。

西国の札所は自宅から比較的近い近畿圏内に並んでるのと、四国
より数も少ないので、3月末までなら何とかなりそうな気がします。
ちょっと楽しみが増えましたね。

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そして長谷寺の門前町には、番外札所法起院と言う小さなお寺
あるので、ココにもお参りして行きましょう。

法起院には徳道上人と言う、奈良時代僧侶が祀られています。
どうやらこの人が、西国三十三箇所の札所巡り確立する基礎
を作ったそうな。

Wikipediaにソノ顛末が書いてあるので、簡単に紹介してみますと…

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長谷寺に居た徳道上人62歳死んだ時、あの世の入口閻魔
大王に会いました。閻魔様が言うには…

「最近は地獄へ来る者が多く、無駄に混んで困る。日本各地にある
三十三箇所の観音霊場を回ると罪滅の功徳があるから、この習慣
を広めて人々を救ってやって欲しい。」

…との事で、33個の宝印を貰って現世に戻されたのだそうです。
まぁ伝説なので。上人弟子たち札所巡りを広めようとするも
あまり流行らず宝印摂津の中山寺に収め、時期が来るのを
待つ
事にして上人法起院80歳まで余生を過ごしたそうな。

…と言う事で境内には、徳道上人のお墓があります。
現在のような札所が確立するのは、更に270年ほど後の話だそう
ですが、その辺はまた後日に紹介する事にしましょう。

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ともあれ当日札所3箇寺番外1箇寺を回れて、手軽にネタが
稼げた1日でした。…ぃゃ、実質的には半日か。

門前町法起院の向かいにあったお店で、酒のアテに良さそうな
胡麻豆腐を売ってたので、買って帰る事にしましょう。

時系列として次は養老鉄道駅ノートですが、別の日に回った
大阪府南部の札所寺院に関しても、続けて紹介しておく事にします。

→次回に続く



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No.1641 軽トラック運転日報

西国巡礼の旅 ⑦

2023/09/26(Tue)

そんな感じで奈良県内の近場から始めた西国三十三箇所の札所
巡りですが、続いては8番札所桜井市長谷寺に向かっており
ますクラ駅長です。

長谷寺観光地としてもメジャーな所なので、私も仕事で何度も
来ています。また長谷寺の門前町伊勢本街道宿場町の1つ
でもあるので、若い頃から親しみの深い町ですね。

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国道から反れる感じで旧道が続いており、コレが門前町の入口
なのですよ。

やはり山の斜面に建つお寺なので、門前町から少し石段を上った
所に大きな山門があります。

当日は日曜日だったのでカナリ混んでるだろうと思ったんですが、
全くのガラ空きでした。

ボタン紫陽花の季節、また紅葉の時期はカナリ混む
ので、ソレに併せて御本尊の特別拝観なども行われるんですが、
って何もナイからなあ。

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山門から本堂のあるエリアまでは、登廊(のぼりろう)と言う屋根
付きの石段が続いています。江戸時代の建築で上まで合計399段
あり、人気の写真スポットにもなってますね。

…段数にすればカナリな数ですが、1段ずつはユルくて幅が広い
ので、一般的な体力の人なら難なく登れるでしょう。

ココにはエレベーターケーブルカーはありませんが、足の不自由
な人は申し出ればお寺の車で送迎して貰えます。

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…途中で2箇所のカドがあり、クランク状に曲がってる事になるん
ですが、普段なら人を入れずに撮るのが不可能なのに、とにかく
空いてるもんだから、少し待てば無人の状態で撮れるんですよ。

私も初めての経験でした。まぁ観光のお客さん観光シーズン
集中して来るから当たり前なのですが。

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山の上にある本堂は、いわゆる「舞台造り」と言う構造です。

…最も有名なのは京都の清水寺でしょうが、思い切った事をする時
の例えである「清水の舞台から飛び降りるような気持ち」と言うアレは、
奈良では「初瀬の舞台から…」と言う場合もあるそうな。

まぁ私は清水初瀬も、実際の会話聞いた事ありませんが。

ぁ、寺の名前としては「長谷寺」ですが、この辺りの地域全体を指す
場合は「初瀬」となります。

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撮影は不可ですが、御本尊高さ10m超十一面観音の立像
(立った姿)で、観光シーズンに行われている特別拝観は、その
足元まで行けると言う物。…私も何度か参加しました(無料で)

舞台に出ると下の門前町がよく見えますね。

本堂の向かって左側にある賓頭盧尊者の像…よく磨かれた床板
木々の緑が反射してる光景は、毎度ポスターなどに使われます。

私用で来たのも久し振りだし、コレだけ空いてるのは初めての経験
でした。長谷寺の参拝はまだ続きます

→次回に続く



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西国巡礼の旅 ⑥

2023/09/25(Mon)

そんな感じで西国三十三箇所の札所巡りですが、壺阪寺から少し
戻る感じで7番札所岡寺にやって来ましたクラ駅長です。

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…先程の壺阪寺は鉄道の最寄駅が近鉄吉野線壺阪山岡寺
最寄駅は同路線岡寺なんですが、双方とも駅から直線距離で
3km程度離れています。

全くの的外れではナイものの、単純に「岡寺岡寺駅の近くにある」
と思ったらエラい事になると言うか、駅名の方を「岡寺口」ぐらいの
感じにしてもイイような気がするんですよ。

いわゆる飛鳥の里の東側で、少し山手の高台にある感じのお寺です。
開基奈良時代だと伝えられてますが、建物の大半江戸時代
建築ですね。ソノ辺りは他の札所寺院似たような状況でしょうか。


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御本尊如意輪観音なんですが、奈良時代の作で日本最大の
塑像粘土で作られた仏像)なんですよ。その辺が珍しいんですが、
写真が撮れないのでお寺のパンフレット複写してみました。

塑像と言うのは管理状態悪い崩れてしまうので、ソレだけ古い
時代から残ってると言うだけでも貴重な物だと思われます。

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ここのお寺手水場ビー玉などを入れたり、頭上に風鈴を吊るし
たりして、涼しげな感じを演出してありました。…一連の札所寺院
統一的に流行ってるんでしょうか?

大正時代の再建だと言う三重塔と、左は新しい物だと思われますが
「修行大師像」として四国八十八箇所を回る弘法大師の姿を現した
石像もあります。

四国八十八箇所の方がメジャーですが、成立は新しいんです。
また関西でも、境内に八十八箇所の本尊同じ小さな石仏を祀って
「ミニ霊場巡り」にしている寺院が多くあります。

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そしてコノ岡寺には「龍蓋寺…りゅうがいじ」と言うもぅ1つの寺号
あります。奈良時代、この地を荒らし回ってた義淵僧正と言う
僧侶が退治して、境内の池封じ込めたと言う伝説があるそうな。

龍に蓋をしてあるから龍蓋寺なんだな。開けないようにしましょう。

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このお寺でも境内に花畑があり、当日はダリアが満開でした。
御朱印を頂いたら次は、少しメジャー長谷寺へ移動します。

→次回に続く



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