新・駅長日誌Ⅱ

…道路工事で朝の８時から夕方５時までが通行止めになるという告知
看板がありましたがまだ時間前だったので、取り敢えず布原駅までは
行ってみる事にしましたクラ駅長です。



途中の道路から駅が見えますが、山の谷間に作られた信号場の雰囲気
ですね。短かい千鳥式のホームが確認出来ます。

…一応は事前に「ホントに車で行けるのか？」を色んな人に訊いたり、
Googleのストリートビューで確認したりして「恐らく大丈夫」となったので
来てみました。面倒な道程ですが何とか可能なのは事実。



先述の通り布原駅は、伯備線の駅ではあるものの芸備線の列車しか
停まりません。しかも早朝の快速は通過するし、土日に運休する便も
あると言う、ダイヤ的にも秘境な駅ですね。

…誰ですか？こんな難易度の高い所に駅ノートを置いたの。



国鉄時代までは信号場だったという事で、上下交換の設備としては
有効長の長い構造ですが、ホームはカナリ短かいです。
上り線１番線は1.5両分、下り２番線は１両分ある程度でしょう。

…よく見たらもっと前は昇降ステップだけだったような極めて短かい
足場があり、その上に嵩上げしたプラットホームが載ってますな。



しかし待合室もベンチもない環境で、ドコに駅ノートがあるのか？
…探したら１番線ホームの手すりに小さな工具箱みたいなコンテナが
括り付けてあり、その中に入ってるのが発見されました。

フタにロック機能がナイので、石で押さえてあります。
開けてみたらクリアケースに入った駅ノートが２冊と、何故かビンゴ
ゲームに使うカードが出てきましたよ。


…「備後でビンゴ」というボケかとも
思ったんですが、ココは岡山県（備中）
だし、ダイヤの薄い駅だからヒマ潰し
用なんですかね？

絵師さんの作品は何点か確認出来
ましたが、やはりこの状況では完全に
湿気を防げないようで、ボールペン
で描いた物は何ページも先まで裏写り
しておりました。

作品は見当たりませんが、左上のノートの表紙に書いてある注意書き
は大海駅長の筆跡のように見えます。

…と、ココまで見て考えたのですが、時間的にあと30分ほどで道路は
閉鎖される事になります。私は描くのが遅いので最低でも２時間は
掛かるし、新見駅に戻って列車で来るにしても適当な便がナイ。

ってか山の谷間にあって殆ど陽が射さないのに、今回は防寒着の類を
全く用意して来なかったんですわ。こんな環境に２時間居たら確実に
風邪をひくでしょう。

…という事で、ココは一旦保留に
して別の駅から描く事にしました。

左の絵は当日の夜にホテルで描いて
翌朝の同時刻に貼りにきた物です。

折角だからそのビンゴカードをネタ
しにて「秘境駅でビンゴ大会」。
のろがビンゴの機械をドコから出した
のか、景品は何なのかは謎です。

…と、最初から難易度の高い今回の伯備線ですが、続いては新郷駅
へと移動します。

気候のいい時期でも雨が降ったら逃げ場がナイし、この駅を現地で
描くのはカナリ大変でしょうね。

※→次回に続く

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