新・駅長日誌Ⅱ

観光列車、駅ノート、鉄道保存施設、
廃線跡と猫ヨシヨシ。…稀に木村。
毎日更新します。

南海平野線を探る ①

2020/07/11(Sat)

さて新たな報告ですが、大阪市内に残る廃線跡第三弾として、
南海平野線を探ってきましたクラ駅長です。

南海電鉄とは言っても本線や高野線のような高速鉄道ではなく
いわゆる「阪堺電車」の1路線だった所で、殆どの区間が専用軌道
を走る路面電車のような路線です。

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区間としては現在と同じ阪堺線今池駅から分岐して、南東方向
平野駅まで5.9kmを結んでいました。

開通大正2年の事ですが、阪堺電車と言う会社は経営母体時々
変わってたもんで、親会社でもある南海電鉄合併されてる時代の
昭和55年廃止されたもんで「南海平野線」になるワケですね。

…ちなみに同線廃止(運転最終日)昭和55年11月27日の事なの
ですが、4日後同年12月1日に再び阪堺電車として独立しています。

そんな感じで今池駅からスタートです。前回、同じ南海の天王寺支線
廃線跡を歩いた時から気になってました。(と言うか電停かな)の
位置は例によって、事前に調べた物地図アプリに落とし込んでます。

見れば分かる通り、現在は殆どの区間後に開通した地下鉄谷町線
肩代わりしてますね。

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まずは今池駅の周辺からですが、例によってコノ付近特殊な地域
なので「常識でしょ」と言う事を一々貼り紙にして書いてあります。

私が通り掛かった時、件の駐輪場ではおばさんが爆睡てました。
女性のホームレスが出るとソノ国は経済的に終わってると聞くん
ですが、大丈夫なんですかね?

貼り紙と言えばお約束猫関係人間ほぼ同じような生活
スタイルで暮らしてる町なので、恐らく結構な数が居ます。

最後の行塗り潰してあるのが気になるんですが、猫にエサを与え
なければ何なんでしょう?

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ともあれ今回は、駅の階段付近2匹ほど発見しました。
黒い方はまだ子猫ちゃんかも知れません。

ついでに言えば、路上の其処彼処人間のオッサンも似たような感じ
座り込んでるのがデフォです。…しかしカナリ高齢化したな。
恐らく世代交代してないから、そのうち無くなる文化かも知れません。

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…そろそろ真面目に廃線跡を探っていきましょう。

今池駅から住吉大社方向へ向かうと、線路は30‰下り坂
なっています。手前の鉄橋部分天王寺支線跨いでたワケですが、
下を通ってたソレが廃止されても、立体交差元のまま残ってます。

そしてコノ勾配の途中から、平野線南東方向へ向いて分岐
していたそうです。都市部の路面電車だから複線だった事でしょう。

付近の地図を見ると、土地の区割不自然に斜めになってる所が
あり、明らかに廃線跡だと分かる形になっています。で幾つかの
建物はその区割りに沿って斜めに建てられてるようですね。

20200711i.JPG 20200711j.JPG

そして上の地図に載ってる建物AとB…何れも集合住宅のようですが、
実物の写真がコレです。は建物自体が途中で折れてる形だし、
道路に対して斜めだからエントランスが台形になってます。

こう言うの発見した時が、廃線跡巡りをやってて一番面白い瞬間
ですね。今回はアタマから興味深い光景を見る事が出来ました。

では続けて廃線跡を歩いて行きます。路面電車だから普通に道路
を歩けばイイだけなので、気分的には楽ですね。

→次回に続く



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No.468 鉄道廃線跡を探る