新・駅長日誌Ⅱ

…さて富山地鉄の駅ノートですが、続いては同じ地鉄本線の中加積
と言う駅です。次の上りの普通電車で移動しましたクラ駅長です。



同社にも東急のステンレス車両が進出してきましたね。ココで４扉の
ロングシート車は不似合いな気もするんですが、時代の流れかな。
ちなみに中程の２扉は閉め切ったまま使われています。

本線は滑川から内陸部へ曲がっており、中加積は越中中村から20分
程度、スイッチバックのある上市との途中にある駅です。…ユルく
カーブした、２面２線の交換可能な駅でした。



無人駅ですが比較的新しいコンクリート造りの駅舎があります。
床に水を撒いた跡があるから、掃除された直後だったのでしょう。

…いつも通りベンチを作業場にして絵を描く準備をするんですが、
ココは矢鱈と豪華な座布団が敷かれてるので、除けて積み上げると
塹壕（ざんごう）みたいな環境になりました。



駅舎の外観は左上の感じです。市街地ではナイものの周辺は郊外の
住宅地の感じで、人家は割と多めな所でした。その割に商店や飲物
の自販機が少ないのが難点かも知れません。

所で昨日から気になってたのですが、富山地鉄の各駅で右のような
緑色のお揃いの構造物を見掛けるんですよ。中にスコップが吊って
あります。…乗客が自主的に使える雪かき用の物みたいですね。

まだ12月中ではソレほど需要はナイようでしたが。そして裏へ回って
みると、コレはバス停の標識を再利用した物だと分かりました。

…滑川市営バス？現在は名前の違うコミュニティバスに変わってる
ようで、使わなくなったから再利用された物かも知れません。



駅ノートは№８と書かれた物から６冊ありました。…同駅の駅ノートは
地元の新聞でも「珍しい交流手段」として紹介された事があるらしく、
歴史は古いようです。

主だった絵師さんたちも一通り訪れてる感じです。そして管理者の方
でしょうか、それぞれの作品に簡単なコメントが添えられています。

…しかしな年配者の筆跡と思しき字で「よく描けています very good」
とか、ソコハカとなく上から目線を感じるのは私だけ？

私ら以下の世代だと、SNSやネットの掲示板でコメントが素っ気ない物
にならないように絵文字や顔文字を多用する癖が付いており、ソレに
慣れてしまったからかもしれませんが。

…「じゃあ何だったらイイんだ？」と言われたら難しいのですが、些か
の違和感を感じたのは事実、思った通りの感想です。



さて私は…このカーブしたホームは映画で見た覚えがありますね。

富山地鉄で撮影された「RAILWAYS　愛を伝えられない大人たちへ」
のラスト近く、定年退職する主人公（三浦友和さん）が最後の列車を
運転して通過するシーンですよ。

駅舎にもロケ地巡りマップとして紹介されてました。…映画ではココに
立ってるのは、先に退職した先輩の老人（米倉斉加年さん）ですが。
劇中では背後の桜が満開だったので、季節外れですが再現しました。

…コレにはどんなコメントが付くんでしょう？違う意味で楽しみなので、
少し間を置いて再訪問する事にしましょう。勿論他の設置駅もです。

と言う事で２泊３日で回ったえちごトキめき鉄道と富山地方鉄道の旅
の報告はココまでです。

段々と年末に近付きつつありますが、他にやる事もナイのでこのまま
駅ノートを描き続けます。次は少し気楽に近場を回る事にしましょう。

---

※コメント・感想は→こちらまでお願い致します。