新・駅長日誌Ⅱ

観光列車、駅ノート、鉄道保存施設、
廃線跡と猫ヨシヨシ。…稀に木村。
毎日更新します。

紀三井寺のケーブルカー ②

2023/08/31(Thu)

…そんな感じで訪れた和歌山市紀三井寺ですが、いよいよ昨年
の春から供用が開始されたと言うケーブルカーに乗ってみる事に
しましたクラ駅長です。

前回の記事「時刻表がナイ」と言う所で終わらせましたが、やはり
周囲を探しても見当たりません

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要するに時刻表存在せず乗りたい時に自由に乗れるシステム
と言うか、時刻表運転時刻を決めて走らせるほどの距離でもなく
線形単純な物なんでしょう。

…実際、山上駅(らしき地点)麓の駅から見える場所にあり、車両
ソコに停まっています。そしてホームにある▲のボタンを押すと、
車両が降りてく仕組みのようでした。

要するに建物などのエレベーター限りなく近い物だと思われます。

そして乗り場から線路を挟んだ向かいに、七福神のレリーフがあり
ました。…誠にお寺らしい装飾なんですが、よく見たらコレは全体が
ケーブルカーの車両をイメージしてあるようです。

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と言う事で乗車ボタンを押すと、山上駅からライトを点けた車両が
降りてきました。スロープカーとは違い2本のレールの上に車両が
載ってるし、ケーブルを渡すための滑車も見えます。

しかし鞍馬山のソレと同じように車両1両だけなので、ケーブルの
反対側には同程度の重りが付いてるのだと思われます。

乗車定員は18名と言う事で、病院などにある大き目のエレベーター
に近いサイズの物でした。

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乗務員さん居らず勝手にボタンを押して使うようです。…ますます
エレベーターですね。やはりコレを正式な鉄道として扱うには無理
があるように思います。

私1人だけでしたが、多客期には当然に「待ち」が出るものと
思われます。窓口の女性切符を売ってるだけホーム駅員さん
に相当する人も居ないから、客数はセンサー感知なのでしょう。

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資料によると同ケーブルカー距離87m高低差が31mで、コレを
約70秒で移動するようです。…時速に直すと4.1kmだから、人が歩く
速度とほぼ等しい感じでしょう。

上りの場合は後方の景色の方がイイのがケーブルカーの常であり、
和歌山湾の風景がよく見えました。

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そんな感じですぐ山上側の駅に到着します。

当日は無人でしたが窓口が造ってあるので、多客期には係の人が
常駐して、下り用の乗車券売るのでしょう。無人の場合は勝手に
乗って、降りる時に麓の駅で料金を払うようです。

右がから少し歩いた所からの風景です。紀三井寺規模の大きな
札所寺院なので、いわゆる門前町が形成されています。

直近にJR紀勢本線が通ってて紀三井寺駅があるんですが、ココは
ノート設置駅で言えば冷水浦と同じ区間であり、普通列車30分
間隔で走ります。

では折角なので本堂に参拝して帰りましょう。
てかついでの事に、ココは2番札所ですが約30年振り西国三十三
箇所の札所巡りにも再挑戦する事にしました。

→次回に続く



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No.1614 乗り鉄日誌>その他の鉄道

紀三井寺のケーブルカー ①

2023/08/30(Wed)

ではココで、久し振り駅ノート以外のネタを幾つか挟む事に致し
ますクラ駅長です。…何れも和歌山県内の話なので、紀勢本線
駅ノートを順に回ってる流れとして丁度いい内容かも知れません。

和歌山市内の中心部から少し南へ行った所に、紀三井寺と言うお寺
があります。

西国三十三箇所観音霊場の1つ(2番札所)であり、私も過去に
何度か(とは言っても30年ぐらい前参拝した事がある所ですが、
ココに2022年の4月からケーブルカーが出来たと言う事を聞いて、
見に行く事にしました。

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お寺の中にあるケーブルカーとしては、京都の鞍馬寺のソレが
有名ですが事前に色々と調べた所、あくまで寺の敷地内を移動する
斜行式エレベーターのような扱いであり、鉄道事業法に基づく正式
鉄道ではナイようです。

しかしまぁ面白そうなのと、久し振りに西国三十三箇所札所巡り
にも再挑戦したかったので。

紀三井寺山の斜面に沿って堂宇が並ぶお寺なので、本来なら
山門から本堂まで、カナリの段数の石段を登る必要があります。
朱塗りの立派な山門の横に、ケーブルカーの駅がありました。

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…ほぼ30年振りな感じなので以前はどうだったか覚えてナイ
ですが、恐らくは一番下の山門付近拝観料を支払う所があった
のでしょう。それが現在は期間限定「徒歩参拝なら無料」と言う
事になっています。

ケーブルカーを使うとソノ料金と別に拝観料も要る事になりますが、
恐らくお寺としてはソコで儲け(てか建設費の元?)を取る積もりは
無く、あくまで足の不自由な人向けのサービスであり「健康な者
歩いて登れ」と言うスタンスなのだと思われます。

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ともあれドノような差があるのか?Googleの航空写真比較して
みましょう。境内には他に、最終地点の高低差を克服するための
エレベーターもあるので、動線としてはのようになります。

…やはり石段を真っ直ぐ行くより移動距離は延びますね。
ケーブルカー山上駅からエレベーターまでも、概ね水平だとは
言っても結構な距離があるようです。

私とて現状では歩いて登れる自信はあるんですが、今回は取材
目的なのでケーブルカーに乗ってみる事にしましょう。

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運行時間8:30~16:30と書いてあります。…ちなみに紀三井寺
自体の拝観受付時間8:00~17:00だから、係の人準備&片付け
の都合かも知れません。

ケーブルカーの運賃は大人1人が片道200円で、拝観料が
400円必要になります。

鞍馬寺のケーブルカー同じ200円ですが、向こうは「寄付」
言う形を取っています。宗教法人に対する寄付は確か無税だわな。

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窓口で拝観料ケーブルカーの運賃を、マトメて支払います。
右端の栞状の印刷物乗車券と言う事になるんでしょうか?

ホームは地形に合わせたのか、三角形の敷地になっていました。
簡素な構造ですが、そもそもがバリアフリー化のために作られた
設備なので、段差はなく車椅子でも利用しやすくなっています。

では早速乗ろうと思うんですが、時刻表がありません運転間隔
とかはどぅなってるんでしょう?

→次回に続く



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No.1613 乗り鉄日誌>その他の鉄道

四国巡礼の旅 ⑨

2022/02/20(Sun)

さて四国です。八十八箇所霊場巡りの続きとして、次は21番札所
太龍寺(たいりゅうじ)へ行く事になりましたクラ駅長です。

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人気のある神社仏閣山の頂上にあるケースは珍しくナイので、
参拝客輸送のために建設されたケーブルカーロープウェイ
から多く存在します

木村鉄道の社員旅行で行った八栗寺なんかもソノ1つですね。

次の太龍寺太龍寺ロープウェイと言うのに乗って行くと言う事で
少し楽しみにしてきました。…ロープウェイ鉄道の一種なんですが
「乗り潰し」の対象にはしておらず今回が初乗車になります。

に当たる道の駅「鷲の里」と言う施設内にあると言う事で、
まずソコを目指して車で走る事になります。

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到着と同時にゴンドラが動き出して、登っていくのが見えました。
つまり少し待ち時間が生じると言う事になるかな。

駐車場「道の駅」の建物があるんですが、細長い構造でソレ
通らないと乗り場に行けない構造になっています。…なるほど、
ココで飲食店土産物店売上を稼ぐ作戦なのでしょう。

しかし平日の昼下がりと言う状況では客数も少なく閑散としています。

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団体客にも対応出来る大きな食堂もありましたが営業時間極端に
短かく、しかもスタッフの集まり具合によっては抜き打ちで休む事も
あると言う感じ?まぁコロナ対応も含まれてるのでしょう。

不親切ではありますがソレが当たり前なんですよね。私が以前に
勤務してた飲食店の会社では、台風直撃でもバカみたいに開けて
人件費の無駄遣いをしてましたから、ちょっと羨ましいわ。

画像のデータによるとココに到着したのが14時20分となってます。
真っ当に開いてたとしても閉店後なんですね。まぁ阿波海南から
慈眼寺までの道中でコンビニに寄り道して空腹は満たしてますが。

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切符売場ロープウェイの乗車券を買いました。…往復2,600円
とは結構な高額ですが、恐らくソレ相応の価値はあるのでしょう。

運転間隔は通常時で20分毎。…多客時15分毎とありますから、
2台のゴンドラが往復するタイプだとすれば片道10分前後で着く
と言う事になるのかな?

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待ってる間に掲示されている説明書きを読んでみました。
詳しいデータ画像の通りですが、西日本で一番の長さを誇る
ロープウェイだと言う事です(日本一箱根のロープウェイ)。

開業平成4年と言うのが意外と新しい印象ですが、このロープ
ウェイは単に山の上に登るだけでなく山を2つほど越えて進む
と言う事で、終点最高地点じゃないのが特徴だそうな。

乗り場近くに実際に使われている物同じ大きさの滑車が展示して
ありました。隣にあるドアと比べれば大きさが分かると思います。

ではコノ大規模なロープウェイで、太龍寺へお参りに行きますよ。

→次回に続く



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No.1057 乗り鉄日誌>その他の鉄道