新・駅長日誌Ⅱ

観光列車、駅ノート、鉄道保存施設、
廃線跡と猫ヨシヨシ。…稀に木村。
毎日更新します。

西国巡礼の旅 ③

2023/09/08(Fri)

と言う事で、紀勢本線JR東海区間)の駅ノートを描く前に、西国
三十三箇所第1番霊場となる那智山青岸渡寺(せいがんとじ)
にお参りしておきますクラ駅長です。

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この地域の寺社仏閣や、いわゆる熊野古道などの歴史的な文物
などが世界遺産に指定されたと言う事で、西国の札所巡り目当て
以外観光客にも人気のスポットでしょう。

私は西国の札所巡りは3巡目なのですが、以前に来た時(約25年
)は、駐車場からカナリ長い石段登りきった所で車に財布を
忘れた事に気付き、取りに戻る羽目になったのを覚えています。

…その当時に比べると歩く距離短かくて済んだんですが、後に
使える道路が延びたと言う事なんでしょうか?

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今回から、巡礼の必須アイテムの1つである金剛杖を入手しました。

近くで売ってる所があれば便利なのですが、思い付かないので
通販です。西国の札所巡り始めたばかりだし、四国もまだ半分
以上残ってるので、まだまだ使えるでしょう。

「南大師遍照金剛/同行二人」と書いてあるので四国用ですね。
ソノ辺は適当です。…それに、前回の粉河寺で買った鈴(りん)
装備してみました。

カナリ早くに出発したお蔭で、朝の8時には到着しました。
日曜日の事なので日中は相当な参拝客が予想されますが、まだ
混み始める前と言う感じで空いてます

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と言うか手水場にはホウズキなどが飾ってあり、お洒落です。

御詠歌の冒頭にある「補陀落や」は、仏教の世界観で南方の海の
向こうにあるとされている浄土の1つの事でしょう。

即身仏の例の1つである「補陀落渡海」生きてるうち浄土
を目指して海の向こうへ旅立ってしまう事を言います。

また麓の補陀落山寺と言うお寺では、住職亡くなると船で沖へ
遺体を流す水葬コレの代わりになってたそうな。

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青岸渡寺のすぐ横に、熊野那智大社があります。

コレまた神仏習合の名残りかと思われますが、ココと熊野本宮大社
熊野速玉大社3社を合わせて「熊野三山」と言い、古来には貴族
の間で「熊野詣で」が流行したそうな。

古代貴族ってのは、今で言うと大物政治家みたいな立場の人
たちでしょうに、何ヵ月も留守にして参詣で、政敵居場所
を取られたりしなかったんでしょうか?

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有名な那智の滝をバックにした三重塔の風景です。…現在の塔
昭和47年に再建された物だそうで、ほぼ現代の建物ですね。

那智の滝高さが133mで、単独の滝としては日本一の高さです。

昔の人は大きな自然物とかなど)を見ると「神様が宿ってる」
と思いがちであり、コレまた神格化された物なんでしょう。

忘れずに御朱印を貰ったら、駅ノート最初の目的地である熊野市
へ移動します。

→次回に続く



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No.1622 軽トラック運転日報

南紀への旅2023 ②

2023/09/07(Thu)

では続いてるような新たな報告です。

駅ノート複数回目の流れとして、紀勢本線和歌山方向から順
に回ってるワケですが、続いては新宮以東JR東海エリア3駅
と言う事で、日を改めて1泊2日で回ってきましたクラ駅長です。

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それに加えて今回は西国三十三箇所札所巡りも入ってくるので、
先にソレを済ませる事にして最初の目的地那智山青岸渡寺
に決めました。

奈良県自宅から現地へは幾つかルートがあるんですが、やはり
国道168号線をメインに十津川村から新宮へ抜けるルートが最短
になるようです。

国道168号線山間部バイパス区間が多くなり、私が車の
免許を取った約30年前に比べるとカナリ走りやすくなりました。

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左が日本一長いとされる、名所「谷瀬の吊橋」です。
この前後の区間もトンネルやバイパスで抜けるので、吊橋を見物
するには旧道へ入る必要が生じました。

…元々道幅が狭く離合に時間が掛かるから、行楽期バカ混み
する事になり、地元にしたら面倒なのですよ。「トンネル掘ってやる
からスルーの車そっちを通れ」と言う事なのね。

十津川村はコレまた「日本一広い村」だった筈であり、今回の往路
約170kmのうち、十津川村の区間だけで47km程度あります。

右の画像の先で和歌山県に入るんですが、この辺りで激しい雨
になりました。…「山の天気は変わりやすい」と言うアレかな。

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今回は仕事の3連休のうち後半の2日で行くので、2日目はなるべく
早く帰るべく、カナリ早め(朝の3時半過ぎ)の出発となりました。

7時を過ぎてようやく新宮に出て、国道42号線那智方面に向かい
ます。この辺りも無料のバイパス道路が部分的に開通しており、
と比べればになりました。

イイお天気になってきましたね。高台から海が見える所もあります。

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どうせ通り道なので、過去駅ノートが置かれてた那智駅に寄って
みましょう。戦前に開業した同駅は、那智山への最寄駅として神社
熊野那智大社か?)の駅舎で建てられたんですが、現在はソノ
地位を紀伊勝浦に明け渡し、無人化されています。

…やはり復活してませんか。てか予定外あっても困るけど。

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那智山熊野那智大社青岸渡寺)へは、ココから約8kmです。
山手の方向へ走ると、有名な那智の滝が見えてきました。

ではまず、西国三十三箇所第1番札所となる青岸渡寺にお参り
する事にしましょう。

→次回に続く



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No.1621 軽トラック運転日報

西国巡礼の旅 ②

2023/09/04(Mon)

そんな感じで急遽始まった西国巡礼の3回目ですが、そもそも最初
に回ったのは大学生の頃でしたクラ駅長です。

車の免許取れた事が嬉しくて色々と走りたい年頃だったから、
関西一円に散っている西国札所がソノ目的地として丁度良かった
と言うか、殆どスタンプラリーの気分でしたが。

今回の2箇寺目は、和歌山県紀の川市粉河寺(こかわでら)です。
第3番札所ですね。

鉄道好きな方ならJR和歌山線普通列車のうち、区間運転
行先として「粉河」と言うのがあるのを見た事があると思いますよ。

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その粉河(駅)から歩いて10分程度の所にあります。ココは紀ノ川
に沿った平野部なので、平地広い寺域を有するお寺です。

入口に建つ朱塗り大門が立派ですね。同寺院の建物は概ね、
江戸時代中期火災に遭った後に再建された物が多いようです。

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何かのお祭りにでも使うのか、左右に巨大なうちわがありますね。

仁王門だから左右に金剛力士像が安置されてるんですが、サイズ
的に「仁王さん用」なのかも知れません。…草鞋を奉納するケース
が多い中では珍しい物でした。

その大門を入り、右方向へ進むと本堂へ通じる参道になっています。
今回は見ませんでしたが、庭園も見事なのだそうな。

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そしてもぅ1つ、大きな門として中門が出てきました。

ココは門の前後左右にある部屋?に、四天王像が祀られています。
手前に居る宝塔を持った多聞天筆と巻物を持った広目天で分かり
ました。…だったら裏手持国天増長天なのでしょう。

四天王像は本来、本尊を祀る須弥壇の四隅を守る感じで立ってる
事が多いんですが、門の前後左右に居る例は初めて見ました

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カナリ大きな本堂ですね。先述の大門中門と共に重要文化財
指定されています。ココでも御詠歌の御朱印を頂きました。

西国札所の御詠歌ってのは、は関西では身内亡くなったら
葬式から四十九日までの間、毎晩家族で唱える習慣があり、私も
中学生の頃、祖母の死に際してやった覚えがあります。

YouTubeにも動画があるので参考に聴いてみたんですが、我が家
でやってたソレは、カナリ適当な節回しだった事が分かりました。

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では今回の札所巡りココまでとし、次の目的地へ向かいましょう。

…ココ最近、何度か京奈和自動車道和歌山方面へ向かってて、
車窓に保存SLらしき物が見えるのが気になってたんですよね。

調べてみると「根来SL公園」と言う保存施設があるようです。折角
なのでココにも寄って帰る事にしましょうか。

→次回に続く



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No.1618 軽トラック運転日報